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情画
第6章 夜明け
ワタシが痙攣し、下品な淫汁を撒き散らす間、沙絵さんは無言のまま見下ろし続けた。


はぁ…はぁ…はぁ…

痙攣と長く声を出していたことでワタシの息は上がっていた。

「いずみさん、ありがとう。」

お礼の意味が解らずに沙絵さんを二度見する。

「愛がなくてもイケることを立証してくれて。」


もう微塵もないほど砕かれた自尊心を、念押しで石臼で擦り潰されていく。


ワタシは声も出さずに泣いていた。

悔しささえ壊されて、ぼろぼろと泣いた。



「何でお礼をいったのに泣くの?

まあいいわ、ご褒美をあげる。」


ご褒美が善くないことだと十二分に知る体がぶるぶると震え出した。

「四つん這いになって。」


恐怖や暴力で従わせるのはおかしいといった沙絵さん。確かに暴力でも恐怖でもない。

絶対的な支配がワタシの体には嫌と言うほど染み渡っていた。

ワタシはそのまま四つん這いになる。

「ソファーの縁に膝を置いて、お尻が縁にくるようにするのよ。」

それにも急いで従った。

「お父様、ご褒美をあげて、ここにあげて、」


「あ?」

先生が間抜けな声を出す。
背後での会話で、ここがどこかもわからない。

「ただし一気にね。」
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