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情画
第7章 曙
「じゃあママ、先生に話してみるよ。いってきます。」
「うん、それでも信じてもらえなかったら、ママが先生に話してみるから、」
「うん。」
「じゃあいってらっしゃい。」
一旦家に戻って実の描いた絵を持ってお屋敷に向かう。もし機会があるなら、実の絵を二人に見てもらおう。
そう思って籠の中に入れた。
首輪を填めてアトリエに這っていく。
「おはようございます。
沙絵さん…」
「いずみさん、おはよう。
しばらく、お父様の後ろの椅子に座ってらして。」
「学校の制服ですか?」
「そうよ。記念に描いてもらってるの。」
ワタシは立ち上がって椅子に腰掛けた。
「記念ですか…お誕生日のですか?」
「ん…まあそんなところね。」
沙絵さんの制服姿は可愛らしかった。
セーラー服に赤いタイが似合っていた。
紺のスカートも今の子にしては長めで、いたって普通の高校生だったんだと改めて思った。
ワタシは約束をすっかり忘れていて、制服姿を見せてもらうことの意味を思い出さなかったのだ。
先生は挨拶もなく作品に集中している。
もう色付けが始まっていて、肖像画のような沙絵さんは、制服の部分を色付けされているところだった。
「うん、それでも信じてもらえなかったら、ママが先生に話してみるから、」
「うん。」
「じゃあいってらっしゃい。」
一旦家に戻って実の描いた絵を持ってお屋敷に向かう。もし機会があるなら、実の絵を二人に見てもらおう。
そう思って籠の中に入れた。
首輪を填めてアトリエに這っていく。
「おはようございます。
沙絵さん…」
「いずみさん、おはよう。
しばらく、お父様の後ろの椅子に座ってらして。」
「学校の制服ですか?」
「そうよ。記念に描いてもらってるの。」
ワタシは立ち上がって椅子に腰掛けた。
「記念ですか…お誕生日のですか?」
「ん…まあそんなところね。」
沙絵さんの制服姿は可愛らしかった。
セーラー服に赤いタイが似合っていた。
紺のスカートも今の子にしては長めで、いたって普通の高校生だったんだと改めて思った。
ワタシは約束をすっかり忘れていて、制服姿を見せてもらうことの意味を思い出さなかったのだ。
先生は挨拶もなく作品に集中している。
もう色付けが始まっていて、肖像画のような沙絵さんは、制服の部分を色付けされているところだった。