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情画
第7章 曙
「お父様、シャワー浴びて食事の用意するわよ。」

あ、ああ…

情けない姿で手を引かれていく先生。

「いずみさん、写真やお父様の絵を見ていて、15分したらシャワー使っていいわよ。」

二人でアトリエを出ていった。

カーテンを開けようとソファーから立ち上がる。

ツツゥー

あっ…先生の出されたものがナカを伝う。好きな人を受け入れた証、これは女の幸せだと思った。

沙絵さんの命令を振り返ってみても、脈略があっただろうか…

初日は筆、二日目三日目はディルド、昨日が蕾、順をおっているようではある。

でも対する仕打ちは滅茶苦茶で後の方が楽なこともあった。

全くの気まぐれなんだろうか…

「いずみさん、この筒なぁに?」

沙絵さんが実の絵を持っていた。

「あ、子供が描いた絵なんです。お二人に見ていただきたくて…」

「私も?お父様だけじゃなくて?」

「沙絵さんは絵は興味はないですか?」

「名前についてるんだもの、普通の人より興味あるわよ。」

自慢気に腰に手を当てる沙絵さんが、制服姿のせいか可愛らしく思えた。

「写真見ておいてね。今日は感想とか聞くつもりないけど。」

少し頬を赤らめ、バタンとドアを閉めた沙絵さんは、少し照れているようだった。
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