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情画
第7章 曙
「誕生日は好きじゃないなんて嘘。」

え…

一瞬ほっとした。

「大嫌いよ。」

あの…

「私の誕生日は母の命日でもあるのよ。母と別れた日、母は私を抱くことなく死んだ日。

お父様や他の人達から私が母を奪ってしまった日。

楽しい日ではないわ。」

「あっ…ご、ごめんなさい。ワタシ何も考えないで、無神経でした。」


「別にいいわよ。いずみさんが悪いわけじゃないし、
母はどんな思いで私を産んだんでしょうね。
生きたかったでしょうね。
お父様と結婚して夫婦に成れる。約束を目前にして死ななければなかなかった。
辛かったでしょうね。」

沙絵さんが泣き出してしまうのではないか、ワタシは少し俯き加減で聞いていた。

「私が死んじゃえば良かったのよ。好きでもない男の子供じゃなく、ワタシなんか見捨てて

私なんか生まれてこなければ良かったたのよ。」

「沙絵っ」

「沙絵さん。」

先生が話をしようとするのを制してワタシは沙絵さんの目を見た。

「沙織さんのそのままの気持ちはわからないけど、母親の気持ちは、お腹に子を宿した者の気持ちはわかるわ。」

沙絵さんがワタシの目を見つめ返してきた。
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