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情画
第7章 曙
「そろそろ失礼します。」
「そうね。次は来週かしら?」
「はい。」
ワタシは一人、応接間を出た。玄関で着替え終えたころ、パタパタと音を立て沙絵さんがやってきた。
「いずみさん、これお子さんに…」
手渡されたのはスケッチブックだった。
「お父様からもらったんだけど、私は使わないから。」
「いいんですか?いただいてしまって。」
「もちろん、使わなきゃもったいないわ。」
「ありがとうございます。きっと喜びます。
では失礼します。」
珍しく見送られて屋敷をあとにした。