この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
情画
第10章 四季咲き
「ママ、このお花綺麗だね。」

「薔薇というお花なのよ。」

「僕んちにはないね。」

「そうね。」

「じゃあ、いってきます。」

実が角を曲がり見えなくなるまで見送る。
そして、インターホンを押す。

これが日課となっていく喜びに胸が踊る。
お庭のどの花よりも、今のワタシは幸せだと思う。

弾むような足取りで玄関の扉を開けた。

「おはようございます。」

着物に着替えてアトリエに入った。


「今日は試験をしましょうか。」

「試験ですか。」

「まあ、普通に描けばいいんですよ。
基礎からやり直す必要があるかどうか。
それだけですよ。
体が覚えていると思いますけどね。」

テーブルの上には朝顔の鉢が置かれていた。

「うちのも、まだ葉っぱだけですが。1日で仕上げるにはちょうどいいじゃないですか?」

「は、はい。」

試験と言われて緊張していた。


「試験なんて言い過ぎでしたかね。
気にせず好きに描けばいいんですよ。」

鉢を回して視点を決める。
紙を置いて筆を取る。


先生が反対側にテーブルを置いて道具を用意し始めた。

「先生も描かれるんですか。」

「そうですよ。忘れてしまいましたか?同じものを見て描く。それを楽しみたくて絵を教えると…」
/710ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ