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情画
第12章 レッスン
「ねぇ、ママ?おばあちゃん、妹欲しい?って聞いてきたけど
僕が欲しいって言えばくるの?」


帰りの車で実が突然言い出した。

安易に子供に話すなんて、やはり困る。

「そうね。実のお願いで赤ちゃんがくるわけではないわね。」

「そうだよね。僕がいい子にしてないから来ないのかと思った。」

「そんなことないわよ。実のせいじゃないからね。」

全く、義母の考えが理解できなかった。主人は運転しているからか、話に加わってこない。
実のせいでないことを一緒に話して欲しいのに…

実はそれ以上その話はしてこなかった。



「実は寝たよ。」

家に戻って主人が実を寝かしつけてくれた。

そのまま寝るのかと思ったら、まだ片付けをしている私のところに戻ってきた。

「母さんから二人目はどうなんだって言われたよ。」

「実にも聞いてましたね。」

「ああ、だから、片付け終わったら今日は寝室にこい。」

それだけ言って主人は寝室に行ってしまった。
義母に言われて子作りするものだろうか。

実の気持ちは考えているのだろうか。


やはりこの人の子供は産みたくない。

でも仕方なく寝室に向かった。
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