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情画
第12章 レッスン
カラン…カラン…

「ほら、靴を脱ぎ捨てて…」

足を振って靴を落とす。
先生が笑って衣装部屋まで抱えていく。

ストンと立たされると同時に剥ぎ取るように服を落としていった。

「うん、綺麗だ。」

ワタシの裸をぐるっと回って確認し、
着物を着付けると出て行かれた。

落ちた服をハンガーに掛け、急いでアトリエに向かった。

「足袋を忘れたけど、まあいいでしょう。

間男の絵を覚えてますか?」

「は、はい。」

「あれを再現してみたくなってね。
どんな絵でしたか?」

「女は膳を下げる途中で…廊下を歩いていました。」

先生は茶碗の乗ったお盆をワタシに持たせる。

お盆には4つの茶碗が2つずつ重ねられていた。

「先生…」

シャァァァァ…

先生がカーテンを開けて鏡を出した。

「女の後ろにいるのは、誰ですか?」

「亭主の上司にあたる殿方です。」

「そうですね。貴女は厠に案内するところでしたね。」

「はい。」

「いい尻をしてる。こうやって、案内する度に揺らして歩いて、男を誘うのか?」

「違います。」

太ももから尻へと撫で上げると、女はブルリと体を震わせた。

「これで誘ってないと言うんですか。」

ひぅ…

尻を撫で回すと茶碗がカタカタと揺れた。
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