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情画
第1章 再開
お父様はかろうじて顔を上げた。

「沙絵、どうしたら終わるんだ。早く射精させてくれ。」

話はできたが、自分の欲求のことしか考えていなかった。

「いいわね。楽しいわ。
簡単なことよ。

お父様、私を満足するまでイカセて」

「あ゛」

そう、塀の絵の時を最後にお父様と私は完全に普通の父娘になっていた。

お父様は私が二人を許す条件の全てを知っている訳ではない。
きっと想像もしていなかったのだろう。

私はお父様が理性を失ってはいなかったことを感謝した。

訳の分からないまま、この幕を下ろしても面白くないのだ。

これは二人の私への購いの宴なのだから。

数分、いや数秒の間があっただろうか。

お父様は項垂れて

「わかった。」

と小さな返事をした。

「沙絵、こっちへおいで…」

そう言うお父様の瞳は、いずみさんと出会う前の、
私とお母様を重ねたまま愛してくれていた時の優しいものだった。

愛されたい。
産まれた時からの切なる願い。

私は、いずみさんと逆さまに組むように四つん這いになり、お父様にお尻を向けた。

でも、お父様だけを苦しめるのでは足りない。
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