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情画
第12章 レッスン
餃子の皮を包むのは難しいようで、襞が少なくなったり切れたりしていた。

今日も黙々と取り組んでいたが、

「あーっ…あーっ…」

突然叫び、リビングの花瓶に走って行った。

「やっぱりそうだ。ママ〜まん丸の秘密がわかったよ。」

「どうしたの?突然…」

実に呼ばれ、リビングにいく。

「この花のヒラヒラはくしゅくしゅに丸まってるんだよ、餃子みたいに畳まれて…

外側と固さが違うでしょ?で、爆発して広がっていくの…」

「じゃあ…」

「もっと咲いたらもっと広がるよ…」

「開いたばかりはどうなのかな…」

「ん〜ん〜キャベツみたいにくしゅくしゅが詰まってるんだよ。

見たいなぁ…そのとき…」

先生が雨に打たれても綻ぶ芍薬を描いていたのを思い出した。

ああ…やはり親子の絆を感じずには、いられなかった。



先生と話したい、実のことをどう感じたのか…

週明けが待ち遠しくなった。


実はその後餃子を丁寧に包むようになった。

絵が観察力や思考力を引き出しているのを感じた。
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