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情画
第13章 成長
先生がすぐ側にいるのに、何故か直接見ることが出来なかった。

体が固定されて、開かれたキャンバスに映る自分を間接的に見るように仕向けられてしまっていた。

先生は無言で、筆だけがキャンバスの端から突然現れて、体のあちこちをなぞって消えていく。

ふぁあ…っはぁ…

ワタシの声だけが響いていった。

体を捩り縄が軋む音と自分の声、
無言の先生は、鏡の姿を見て自分がどんな風になっているか確認しなさい。と言っていると思う。

帯締めに括られて張り出した乳房、グッと括れた腰、合間から見える肌は汗ばんで光っていた。

鏡はワタシの口元までしか写して居らず、それがどこか他人にも思わせた。

横から現れた筆に脇をなぞられると、鏡の女は体をくねらせて悦んだ。

っはぁ…っはぁ…

ワタシの口から漏れる吐息が、その女はワタシであると知らしめる。

筆が下乳をサラサラと撫でる。尖端の実がツンと飛び出ていた。

鏡に先生の頭が写り込んだと思ったら、乳輪を舌先で舐められる。

ムニュムニュと反対の乳房が揉まれて、イヤらしく揺れる。
こんなにイヤらしい姿を突き付けられているのに、欲しい快感は貰えないのだ。
ワタシの体は縄目を鳴らして揺れ動き始めた。
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