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情画
第14章 テスト
「いや、人に何かを教えたら先生だよ。」

「えへっ。
じゃあね。集めたのを丸くしてまた棒でコロコロするの、先生やる?」

「やらせて、面白そうだもんね。」

「優しくコロコロして、おんなじに伸ばすんだよ。」

「はい、実先生。やってみます。

うわっ、力を入れすぎちゃった。大丈夫かな?」

「ちょっとぺったんこ過ぎ、でも大丈夫だよ。
また丸めてやり直せばいいんだ。」

「おっ、それは良かった。」

「はい、先生もう一回どうぞ。」

「優しくコロコロね。」

「そう優しくだよ。」

「今日は沢山お手伝いがいるから揚げ始めるわね。」

「はぁいママ。」

と先生が言う。

「先生がママって言った。」

「言っていいでしょ?」

「だめ、僕のママなんだから、」

「実先生のママなら、先生のママでもいいじゃない。だめ?」

「う〜ん、う〜ん。」

「そんなに嫌ならいいよ。ママは実くんのママだもんね。」

「う〜、いいよ。ママって呼んでも…」

「いいの?ママ〜ドーナツ早く揚げてください。」

「ワタシには、こんな大きな子はいません。」

「あ〜、ママにだめって言われちゃったよ。」

「あははっ、先生またママって言ったよ。」

あははっ…

皆で笑った。
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