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情画
第16章 露呈
買い物から戻り、早速検査する。

結果は陽性だった。
妊娠している。

まずはうれしかった。
命を授かったことを純粋に喜んでいた。


どちらの子供なのかはわからなくても…


「主人に話さなくちゃ…」

自分に言い聞かせるように声に出して呟いた。


飲んで遅く帰ってこなければいいな。
そんなことを考えながら、夕飯の支度をした。

「ママ〜僕も手伝うよ〜」


おやつを用意出来ないほど具合悪いと思ったのか、実はキッチンに来て手伝ってくれた。

大丈夫、実もいるし、やっていける。
主人もお義母さんに言われてか、子供を欲しがってたじゃない。


ほとんど会話がなく、どう切り出していいか不安になる。
大丈夫、大丈夫…
自分に言い聞かせ勇気づけていた。


「ただいま〜」

「あっ、パパだ〜」

実が玄関まで迎えに行った。

早く帰ってきたなら、話し易い。
まだ、自分に言い聞かせていた。


「今日は鶏の唐揚げだよ。僕も手伝ってるんだ。」

「休みじゃないのに珍しいなぁ。」

「う〜ん、ママがちょっと疲れてるから…」

話しながら二人でリビングに入ってきた。
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