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情画
第16章 露呈
「具合悪いのか?」

「おかえりなさい…いえ、ちょっと疲れてるだけで、大丈夫です。」

「そうか。」

「パパ、もう出来るから早く早く〜」

実の声かけで助かった。

「いただきます。」

食卓の話題は実中心に回っている。
あまり話さなくても持つものだ。

「ごちそうさまでした。」

「ママ、お残しだめだよ〜」

「ごめんね、お腹いっぱいだから、許して」

「じゃあ僕が食べてもいい?」

「どうぞ、ありがとうね。」

「唐揚げ大好きだから、大丈夫だよ。」

「実、ママ具合悪いみたいだから、今日はパパと寝るか。」

「うん。」





主人が風呂あがりにビールを取りにきた。


「あなた、実が寝たら、お話があるんですが…」

「ああ。」

「パパ〜早くきて〜」


あぁ、なんとか言えた。
洗い物をしてお茶を入れて、主人が来るのを待った。


「実は寝たよ。」

そう言って主人はリビングに戻ってきた。

「お茶をどうぞ。」

「話があるなんて珍しいな。」

「あの、まだ病院には行ってないんですが、検査薬で妊娠してると出たんです。
赤ちゃん出来たんです。」

「そうか、誰の子だ?」
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