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情画
第16章 露呈
「さあ、酒を飲みたいな。ビールを持ってこい。」

言いたいことが沸いてくる。でも実の秘密を思ったら、やはり何も言えなかった。

どんなに乱暴な仕打ちをされても、ワタシの罪に勝るものはなかった。


「春から男の匂いがすると思っていたんだ。

気のせいだ。間違いない。何度も疑っては信じてきたんだよ。」


ワタシは冷蔵庫にビールを取りにいった。

栓を抜いてグラスに注ぐ。

主人はワタシの手を払いのけてグラスを掴み、グッと一気に飲み干した。


「明日からは帰らない。
ここは売りに出す段取りをしている。
すぐに内覧の客がくるさ。

一週間で出ていってくれ。」

あ…あなた…


手酌でビールを煽り、すぐに瓶を開けた主人は、冷蔵庫から次の瓶を持ってきて、栓を抜いてグラスに注ぐ。

再びグッとグラスを開け、主人が立ち上がって脇に立った。


「最後にアバズレとヤらせてもらう。」

や…やめて…

「断れる立場か?まだ夫婦だろう。慰謝料代わりに抱かせろ。」

腕を掴まれて立たされたと思ったら机に組伏せられる。

いや…赤ちゃんがいるの…やめて…やめてください…

「今日だって男と会ってたんだろう?俺だけダメなのか?」
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