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第16章 露呈

｢ごちそうさまでした。｣


｢少し休むといいですよ。
実くんのことは僕に任せて、｣

先生が体を倒し、頭を撫でてくれる。

病人じゃないし、しっかりしなきゃ…

そう思っていたのに、優しく撫でられて眠りに落ちていった。




｢ねぇ、先生、ママ病気なの？｣

｢いや、違うよ。大丈夫だよ。ママ、この部屋で寝てるから、静かに入ってごらん。｣

｢はい。

ママ、帰ってきたよ。｣

実の声に目覚める。
あぁ、もうそんな時間…

｢実、ごめんね。｣

｢大丈夫だよ。先生が絵のところに立っててくれたんだ。

ママ、お教室で具合悪くなってここにいるって…
ママ大丈夫？｣

｢大丈夫よ。ごめんなさいね。｣


｢実くん、大事なお話、先生していいかな？｣

｢うん。｣

｢ママのお腹にね。赤ちゃんがいるんだって、実くんの弟か妹。｣

実は、先生の顔をじっと見ていた。

｢赤ちゃん？弟か妹？｣

｢そうだよ。実くんは、お兄ちゃんになるんだ。｣

｢へぇ〜、ママ赤ちゃん来たんだね。｣

｢そうなのよ。｣

｢良かったね。｣

｢うん、ありがとうね。｣