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情画
第16章 露呈
着物から洋服に着替える。
ドレッサーに写る自分を見て驚いた。
服で隠れる部分があちこち痣になっていたのだ。


先生が心配するのも理解した。そして、そこまで主人の怒りを引き起こしていたことを考えていた。


「ママ、入っても大丈夫?」

「どうぞ…」

「先生が洋服着てるんだよ〜」

「着物じゃ目立つからね。じゃあ行きましょうか。」

家に戻ると、

「僕が実くんの荷物をまとめるから、貴女は自分の物を用意してください。

着物なら沢山あるから、必要なものをまとめてくださいね。


さて実くんはランドセルに学校の物を入れて、僕が他の物をまとめるから、」


「先生、オモチャは?」

「まずは学校の物だね。また明日くればいいから、自分で持てる分だけにするんだよ。」

こうして、必要なものをもち、お屋敷に向かったのだ。


「さて、実くんのお部屋を決めようか。
沙絵の部屋でいいかな?」

「沙絵さんに残して置かなきゃ。」

「さえさんてだあれ?」

「先生の子供だよ。アメリカに行ってしまったんだ。
残すも何も、何も残ってないよ。」

沙絵さんの部屋を開けると、勉強机とベッドしかなかった。
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