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情画
第2章 夜光虫
腰下の高さのサイドテーブル。小さな天板に手を置くスペースはなく、縁に逆手で手のひらだけを付くようになった。

「バランスが悪いだろう。足を開いて尻を突きだすようにしてしっかりテーブルに体重をかけるんだ。」

こんな風にポーズを取らされたことなど一度もなかった。
ワタシは戸惑う。

「今日は何が良かったんだ。いいことがあったんだろう?」

先ほど実とも話していた。ワタシが何か普段と違うだろうか。

お風呂でもチェックしたし、見た目どこも変わらないのに。

確かに昼間の凌辱でワタシは狂いながら何度も達した。

先生に口内を犯され、沙絵さんの筆で滅茶苦茶に侵された。

愛のない道具としての扱い、目の前で繰り広げられる愛しい人と娘との愛の行為。

それは心に傷を残したが、体には何も残っていない。

主人の視線は、足先からゆっくりとナメクジのように這い上がり、ショーツから下腹部までを這い回る。

はだけたパジャマから溢れる中途半端に露出した乳房を舐め回すように見る。

「スーパーの特売日だったか?
それとも実に新しい友達でも出来たか?」


そんなことで体に変化があるわけはない。
あえてそんなことを言う主人が雄の嗅覚で昼間のことを感じたのだろうか…
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