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情画
第17章 新芽
「そっか、ママできたよ。」

カモの家族がパンを食べるようす、揺れる水面、弾けるしぶきが生き生きと描かれていた。

「実どんどん絵が上手になるわね。」

「ゆうパパが先生だからね。」


荷物をまとめ先生の方へ移動する。実はカモを連れて行きたくてパンを撒きながら歩く。

「あっ…僕たちが絵のなかにいる。」

先生は対岸からワタシたちが寄り添いカモに餌をやる様子を描いていた。

「おっ、実、もう出来たの?」

「うん、ほら、カモを描いたよ。」

「凄いなぁ、カモの赤ちゃん可愛く描けてるね。」

「だって、ふわっふわで可愛いよ。見て、連れてきたよ。

あれ…っあ…」

餌を食べつくしカモの一行は中央に帰ろうとしていた。

「だめ…パパにみせるんだから…」

実は大きく振りかぶってパンを投げる。

「危なっ…」

ポチャン…

あっ…

落ちたのは実を抱き締める為に放り出された先生の筆…

うわぁぁぁん…

無事だった実が先生に抱きついて声をあげて泣いた。

「ごめんね実、びっくりさせて…良かった実が落ちないで…」

先生は実を抱き締めながら背中を撫でて言う。

「筆が落ちちゃったぁ〜」

実はまだ泣いていた。
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