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情画
第17章 新芽
八年前のあの日を最後にここに来なくなった貴女は、実を妊娠して、僕のことを思い出すだけで具合が悪くなっていたと聞いた。

ご主人とのこと、離婚、住まい、さらには実のことなど、実を妊娠した時より問題は沢山あった。

それを考えたら、少しでも貴女の負担を無くし、無事出産を迎えられるように、出来る限りのことをしたいと思っていた。


四六時中一緒に居られる。その喜びとともに、自分の欲を抑えなければならないという苦しみもある。

絵を描くという形で貴女の肌を見れば満足する。
いやそれで我慢しようと思っていたが、やはり堪えられなかった。

「触れるだけ」と宣言し、歯止めとして貴女に触れる。

滑らかな肌、柔らかな乳房、触れて貴女の反応を見ればもっと触れたくなった。

貴女も同じなのか、僕に触れてくる。

胸に指を這わせてきただけで、切っ先を擽られたように心地良かった。

強く抱き締めて押し潰したくなってしまいそうで、横向きに向かい合う姿勢を取る。

貴女の身体を確かめるようになぞると、顔を埋めて隠れた気でいる貴女が愛おしい。

赤く染まり、小さくなる貴女の肩を掴んでそっと引き剥がし、先程からツンと尖って誘う実に唇を寄せた。
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