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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
水差しを持ってくる。
実は空色を輪郭に合わせて引いていた。肘から手首までの着物の皺や細かいところを良く見ながら描いている。
普段のレッスンの倍の時間を使って先生の絵は仕上がった。
「できた。」
「よし、見せて…」
「まだだめ。後で見せるから…」
そう言って実はレッスン室を出ていってしまう。
先生にことわってワタシも後を追いかけた。
「ママ、ゆうパパには日曜日に渡す。言葉を書き足したいんだけど」
「じゃあ、おやつを食べたら、宿題と一緒に書いたら?」
「そうする。あとプレゼントみたいにしたい。」
「日曜日に筒にしてリボンをかけたらどうかな?」
「うん、じゃあおやつにしよ。」
実は引き出しに絵をしまって出ていった。
「ゆうパパ〜ゼリー食べるよ。」
「わかった。今、応接間にいくね。」
皆で学校の話をしながら、おやつにした。
「僕、宿題やったら、夕飯の手伝いするね。」
メッセージを考えるため、実はいそいそと部屋に戻った。
「しつこく覗こうとして、実に嫌われたかな…」
「うふふ、大丈夫ですよ。」
こうして先生は全く気付かずに作戦はうまくいった。
実は空色を輪郭に合わせて引いていた。肘から手首までの着物の皺や細かいところを良く見ながら描いている。
普段のレッスンの倍の時間を使って先生の絵は仕上がった。
「できた。」
「よし、見せて…」
「まだだめ。後で見せるから…」
そう言って実はレッスン室を出ていってしまう。
先生にことわってワタシも後を追いかけた。
「ママ、ゆうパパには日曜日に渡す。言葉を書き足したいんだけど」
「じゃあ、おやつを食べたら、宿題と一緒に書いたら?」
「そうする。あとプレゼントみたいにしたい。」
「日曜日に筒にしてリボンをかけたらどうかな?」
「うん、じゃあおやつにしよ。」
実は引き出しに絵をしまって出ていった。
「ゆうパパ〜ゼリー食べるよ。」
「わかった。今、応接間にいくね。」
皆で学校の話をしながら、おやつにした。
「僕、宿題やったら、夕飯の手伝いするね。」
メッセージを考えるため、実はいそいそと部屋に戻った。
「しつこく覗こうとして、実に嫌われたかな…」
「うふふ、大丈夫ですよ。」
こうして先生は全く気付かずに作戦はうまくいった。