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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
「次はあなたの体に蛇を這わせたい。」
実が学校に行くとアトリエで先生に言われた。
「縄目の代わり、僕の代わりです。いいですか?」
ワタシを覗き込む先生の瞳に妖しい艶を感じ、ワタシは囚われていった。
ワタシは無言で頷く。
「では着物を脱いで背もたれに掛けて座ってください。」
腰かけると手首を縄で結わえられる。
ジャラジャラジャラ…
椅子は中央に置かれていて滑車が回された。
その音に反応してしまうワタシはどれだけ淫らなんだろう。
そう思うと余計に身体が熱くなり、女の芯が震えるのだった。
軽く結わえられた手を上にされて、鎖に繋がるフックに掛けられた。
ジャラジャラジャラ…
鎖が巻き上げられて、手を頭上にされただけなのに、拘束されたという事実がワタシを興奮させた。
目の前で、先生が白と藍色と金の絵の具を溶いた。
綺麗な色が作られるのを見ているうちに、
それを筆によってワタシに纏わせるのだと想像し、
ぷるぷると体が震えた。
「あまり時間をかけられないので、前面から見える部分にだけ蛇を描きますよ。」
藍色が筆に取られ、脇の下に置かれる。ヒヤッとした筆の感触に身を捩りたくなるがグッと堪える。