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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
「ママ、僕がケーキを持っていきたい。」

「うん、気をつけてね。」

食器やティーセットを運び、後から実がついてきた。

「いずみ、重たいのを持っちゃだめだよ。」

先生が慌てて受け取ってくれる。

食器を各自の席に並べていった。

「ゆうパパ、ママが作ったケーキだよ。」

「凄いね。ママケーキ作れるんだ。」

フルーツをふんだんに使ったショートケーキ、チョコを混ぜた生クリームで、『ゆうパパいつもありがとう』とメッセージを入れただけのもの。

だけど、ゆうパパは凄く喜んでくれた。

「ゆうパパいつもありがとう。」
ワタシがいうと、

「ゆうパパいつも一緒にいようね。」
と実が合わせて言った。

「ありがとう。嬉しいなぁ、凄く幸せだよ。」

先生は目を細めて喜び実の頭を撫でた。

ケーキを切り分けてお皿に乗せる。

実は紅茶を注いでいた。

「食べるのもったいないなぁ。」

「食べなきゃもったいないじゃん。」

そんな話をしながらケーキを味わって食べた。

皆でお風呂に入り、休日の約束で、和室に並んで寝た。

「今日はゆうパパが真ん中ね。」

実の提案で僕が真ん中になる。両腕に実といずみを乗せて幸せに包まれて眠った。
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