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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
せんせぇ…蛇は?

体を洗い湯船に浸かるまで意識を飛ばしていた貴女が、
僕の腕の中で呟いた。


もう皆流れていきましたよ。


せんせぇ…蛇を纏った絵は描かなくて良かったんですか?

「はい、あまりに妖艶で蛇に盗られそうで、そんな余裕なかったです。
いいんですよ。
目に焼き付いてますから…」

えっ…あっ…

貴女は真っ赤になる。

「昼を食べたら少し昼寝をした方がいいですよ。」

「は、はい…」

先生と一緒に食事を作って食べる。

眠くて限界だった。

「添い寝しましょうか…」

「え…は、はい…」

先生に抱き締められると安心してすぐに眠ってしまった。


穏やかで刺激的で幸せな時間が過ぎていった。



体調もよく、胎児の成長も順調だった。

いつしか季節は初夏になっていた。



「ゆうパパ、朝顔が咲き始めたよ。」


暑くなったら、水やりは朝にした方がいいと言われて、実は早起きするようになった。

サルスベリの下にある庭の朝顔が花を開き始めたのだ。

「ゆうパパ、きれいな青い朝顔だよ。」

実に連れられて先生は庭に行かれた。

ワタシは朝食の支度をして実を先生に任せた。
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