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情画
第18章 朝顔でも昼顔でもない花
「綺麗…」

「沙絵が幸せならいいってことでしょうか。」

「きちんと報告してくれてるんですよ。」

ワタシ宛の手紙を開けた。

『お父様との暮らしはどう?退屈でしょう。

実くんのことをよくよく考えてあげてね。

お父様にはボブとジョンがいて二人がいるから、やっと満足してると言っておいてください。

赤ちゃんが産まれたら会いにいくわ。ジョンとボブを連れて。

もし、実くんのことで何かあったらいつでも電話していいわよ。

最後の縄化粧、二人に教えて結ばせるの大変だったのよ。

器用だから、覚えたら面白がって色んなもの縛って遊んでるけどね。

じゃあ元気でね。』

大事なことは押さえて、あっさりした沙絵さんらしい手紙だった。

特に止められてないので先生に見せる。
先生も読んで納得したようだ。

手紙も本も置いて無言で立ち上がる先生。

「沙絵たちに興奮してたでしょう。
僕は退屈でしょうか?」

あっ…そんな…

訂正する間もなく体が宙に浮く。

客間のベッドに下ろされたあと、先生が部屋を出る。

どうしよう…

すぐに先生は戻って来られた。葛を持って…

「先生…」
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