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情画
第19章 夏休み
朝顔は翌日以降も1日中咲き続けた。

実の表情も豊かになり、学校や友達の話題も盛んになる。

安定した生活、しかし僕には一つ危惧することがあった。

夏休み、学校が休みになると貴女と二人きりの時間が持てない。

実との時間がたっぷり取れるのはいいことだが…

夜、実が寝てから客間に移り、実が起きないか気にしながら貴女を抱いた。


貴女の絵を描けないうちに、少しお腹が目立つようになってきた。

貴女がお腹を擦るようになる。

貴女が足りない僕は、キッチンやすれ違いざまに貴女にちょこちょこ触れていた。

実とは沢山遊んだ。公園には毎日出かけた。
旅行にもいった。


「ぁあ…」

貴女がビクンとする。

「どうかしましたか?」

「今、動いた。」

「え?」

「お腹で赤ちゃんが動きました。」

「どれどれ?」

僕と実で触るがわからない。

それからも、実はわかったらしいが、僕が触ると動かなくなってしまう。

「赤ちゃんは僕のこと嫌いなのかな…」

「パパの子供だもん、そんなわけないよ。」

最近実は僕をパパと呼ぶことが増えてきた。

「子供の高い声に反応するんですって。」

「そうですか、

赤ちゃ〜ん、聞こえてますかぁ、パパですよ〜」
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