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第19章 夏休み

性別がわかってから、赤ちゃん用品の買い物に出る。
いずみに気が早いと言われたが、ゆっくり買い物できるうちに用意しておきたかった。

それはもしかしたら、沙織にしてやれなかったからかもしれない。

実はオモチャは自分が選ぶと言って聞かなかった。

夏休みの間に実に絵の具と筆で描くことを教えた。
柔らかい毛筆の前に、普通の絵筆を持たせた。

まだ学校も習ってないので、実は凄く喜んだ。

庭に出て絵を描いたり、朝顔の鉢を持ってきて描いた。

サルスベリと朝顔を喜んで描いていた。

和室に飾る絵はどんどん増えていき、沢山の思い出が形に残る。

週末、皆で一緒に寝るときには沢山の絵に囲まれているのだ。