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第22章 梅

｢先生…いえ…ゆう…
ゆう…愛してます…｣


先生は窓を開けて鐘の音を聞く。冷たい空気から守るように抱きすくめられていた。

｢さぁ、体を冷やしてしまったからお風呂で温まりましょうね。｣



沙織さんや沙絵さんに嫉妬していたこと…
先生と生活して一緒に時を過ごしていて、どんなに些細な考えだったんだろうと思った。

一年を振り返り来年に思いを馳せる。

１日１日…先生との生活を重ねて時を連ねる。

穏やかで静かな年越しだった。