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情画
第22章 梅
おっぱい以外の結の世話は男で出来る。いずみは楽をし過ぎだと気にするが、僕たちは競って結の世話をした。


「結ちゃん〜お風呂だよ〜」

結はお風呂が大好きだった。ご機嫌な結をお風呂に入れるのは、もちろん楽しい。

実を先に洗わせて結を連れて入る。
僕が抱いて支え実が洗う。

洗い終えてお風呂に入れると、ニコニコするのだ。

何となく僕たちの顔を見ていると思う。

実はベビーバスでなく、大きな湯船に一緒に入りたがるが、それはもう少し先だ。

結が満足するといずみを呼んで受け渡す。

それから二人でゆっくり浸かるのだ。

「ねぇ、結ちゃん手の中、綿だらけ…」

初めて実が洗った時はびっくりしていた。

「ずっと何かを握っているからね。」

最近は結構手を開いて伸ばしてくる。

実は濡れたガーゼで拭いてやる。

くすぐったそうに笑うのだ。

泣く以外の声は聞いたことがなかったが、

ふぇ〜と笑ったり、う〜とお喋りのように声を出すようになった。


結の掌を実が洗っているときに、いずみが気づいた。

「結の指もパパ似だわ。」

「僕と一緒。」

実も喜んでいた。
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