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情画
第23章 桜
「今日は暖かいし、外で今年の桜を描きますか。」
結の授乳の間隔も空いてきて、数日前から絵を描くことを再開した。
何も出来ないワタシに、先生は仕事を与えてくださった。
花の絵を葉書サイズに描いて、絵葉書を作る。
画廊に置くと手頃な値段なので結構売れるのだという。
「好きな花を愛でて、好きな絵を描く。
売り物だの、人に見せる絵などと気負わなくていいんですよ。」
先生に言われて楽しんで自分のペースで描いている。
はらはらと降る桜の中で筆を進めた。
九年前の出逢いのきっかけ、そして再会のきっかけの基となる桜を内側から描く立場にあることは、感慨深いし不思議だった。
結の授乳の間隔も空いてきて、数日前から絵を描くことを再開した。
何も出来ないワタシに、先生は仕事を与えてくださった。
花の絵を葉書サイズに描いて、絵葉書を作る。
画廊に置くと手頃な値段なので結構売れるのだという。
「好きな花を愛でて、好きな絵を描く。
売り物だの、人に見せる絵などと気負わなくていいんですよ。」
先生に言われて楽しんで自分のペースで描いている。
はらはらと降る桜の中で筆を進めた。
九年前の出逢いのきっかけ、そして再会のきっかけの基となる桜を内側から描く立場にあることは、感慨深いし不思議だった。