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情画
第2章 夜光虫
着替えを持ちバスルームに向かう。

腰や節々が重く、手すりに掴まって階段を降りた。

熱いシャワーを浴びる。体を洗いながら剥き出しの恥丘を見た。

主人が意識を飛ばしたワタシを、せめて起こしてくれれば許せたのかもしれない。


シャワーを浴びるよう勧めてくれれば、憎まなかったかもしれない。

もし、並んで労るように包んで眠っていたら、愛していたかもしれない。


あり得ない想像に涙しながら体を洗った。

湯船に浸かり体が温まって、少しは怠さが抜ける。
それなのに冷えた心が温まることはなかった。

着替えてリビングに行きソファーに横になる。
もう主人のいるベッドには戻りたくなかった。

横になると眠りに落ちる。朝の支度の時間まで、ソファーで仮眠して疲れを癒した。



いつもの時間に食事の支度をしていく。

実には、何もなかったように振る舞わなきゃ。

ワタシは自分に言い聞かせて体を動かした。

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