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情画
第1章 再開
先生がワタシを抱えて部屋の真ん中に連れていく。

天井には滑車が取り付けられていて、沙絵さんがレバーを回し鎖を下ろした。

「貴女が来るまで時間が在りすぎてね。
おかげで色々と準備できましたよ。」

ひぃ…

「私が最後にいずみさんに言ったこと覚えてる?」

えっ…

先生が沙絵さんが縛った縄に鎖を通す。
そしてすぐさま沙絵さんがレバーを回し、ワタシの体は引き上げられていった。

「ねぇ…覚えてる?」

沙絵さんが近づいてくる。
栗色に染められカールした長い髪が揺れる。
その印象が幼いころと変わり過ぎて、ただ大人びて見えたけど、
近くで見ると、大きな瞳に筋の通った鼻、赤い唇は、幼い時より母親に、沙織さんにそっくりだった。


「沙織さん?」

「あははっ…もう縄酔いしてるの?
沙絵よ。母は貴女も会ったことがないでしょう?」


「はい…」

「それで質問の答えは?忘れたの?」


「お、覚えてます。」

先生は絵の道具を片付け、テーブルをどけたり、ソファーを動かしたりしている。

「奴隷の奴隷は、奴隷だと…
ワタシは先生と沙絵さんの欲を満たす奴隷になれと…」


「あら、ちゃんと覚えているじゃない。
お父様と同じことを訊くわ。
貴女、あの絵を見て、昔話をしに来たの?」

「いいえ。」

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