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情画
第3章 闇夜
洗濯を回している間、ソファーで微睡んでいた。

体は怠いのに満たされていなかった。

昼も夜も、何度も達したというのに足りなかった。

「明日もいらしてくださいね。」


沙絵さんのメッセージを思い出す。

薔薇と百合の、先生と沙絵さんの絵は、明らかに二人の反りが合わなかったことを伝えていた。

昨日、二人が愛を見せつける為の偽物の絵だったのだろうか。

先生は沙絵さんに色々制限されている。
そんな状態で何故ワタシを呼んだのか。

ピー

洗濯機が止まる。

シーツを広げて干す。
昨夜の痕は消えていた。

ワタシもこうやって洗い流せればいいのに。

何故か、もう決心していた。

たとえ道具や奴隷にされてもいい。
そこに愛を探したい。
ワタシは支度してお屋敷へ向かった。


「どうぞ」

いつもの返事、そこからは感情は読み取れない。

カラン…カラン

「やっぱり来てくれたのね。」

沙絵さんに出迎えられた。

「おはようございます。」

「少し遅いから待ってたのよ。今日はランチを一緒にしましょう。大丈夫かしら?」

「はい。是非」

沙絵さんは昨日のことが嘘のように出迎える。

ランチを一緒に、ワタシもそれを望んでいた。
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