この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
星と僕たちのあいだに
第6章 猫
 
快感の芽生えを体内に気づいて、早苗はそっと熱源に手をやった。
早苗の泉は湧き水をたたえていた。

圭司は目覚めそうにない。
そう思ったとたん、泉がとめどなくあふれだした。
大量のアルコールと圭司の寝息は、早苗の発情にお墨つきを与えていたが、早苗は懸命にこらえた。

ひとり遊びをしたところでどうにもならない。
それでも、しぶとい病をわずらったかのように、泉がしくしくと泣いている気がして、早苗は自分のなかの女をかわいそうだと思った。
こんな想いを抱えたまま生きていくことが、それがどれだけ過酷であるかということをわかっているがゆえに、どうあっても圭司への愛情を離そうとしない自分自身にいら立ち、先の見えない不安に襲われてしまう。

いつになったら、この人をあきらめられるのだろう。
気が狂いそうになる……。
いっそ狂人になって、何もかも忘れることができたら楽になれるだろうか。

切ない。
欲しい。
圭司が欲しい。
なんて腹立たしい……。
女にこんな思いをさせて……。

圭司のことが好きでたまらない。圭司のために己を燃やしたい。
それ以外のすべてが見えない。
不明瞭で薄気味の悪い憂うつが、早苗を行くことも退くこともできなくさせていた。

知らず知らず早苗は陰毛をかきわけていた。
じわりと熱源のふたがあき、爪先は早苗をなぐさめるようにふくらんだ突起をなでた。
すぐさま快感が呼びこまれ、早苗の背がぴくりとちぢんだ。

みじかく息を吸いこんだ早苗は、自分をいやらしい女だなと思いながら圭司の寝息を確かめてみた。
寝息はおだやかだった。



 
/381ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ