この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
星と僕たちのあいだに
第7章 迷子
 
麻衣はセックスを少し理解できたような気がした。
言葉や想いや、ましてや愛に形はない。
だが、形はなくとも何かに仮託し、事寄せることはできる。
それこそが人間のセックスなのだと麻衣には思えた。
肉体をあわせ性器を交わらせることで、相手に愛を託(ことづ)ける。
愛しあう者どうしのセックスは、いわば手紙を書きあうようなものなのだろう。
肉体は便箋で、性器はペンやインクのようなもの。
体がなければ、思いは届かない。

麻衣は圭司を寝かせ、体のいたるところへキスをした。
圭司は、硬く、強く、そそり立っている。
はちきれんばかりにふくらむ圭司の訴えが、麻衣には狂おしい。
そりかえる圭司を両の手のひらに包みこみ、ことさら丁寧に舌を這わせ、口に含み愛しんだ。

愛する男は快感を得るたびに、体を引きつらせて歓喜してくれる。
それが嬉しくて、麻衣は圭司へ視線を粘着させながら、たっぷりと性の匂いのする口づけを猛るものへ捺(お)しつけた。
亀頭をくるんだ愛くるしい唇の輪が、細かくしゃくるように陰茎の地肌をすべり降り、這いのぼる。
頬をへこませてほおばる麻衣を、快感に身を爆ぜさせながら圭司がじっとみつめる。
その視線を痛いほど感じていた麻衣は、苦悶のしわを浮かばせる圭司がかわいくて、行為を見せつけるように体をよじり、表情をゆがめてみせた。

そうして何度も何度も喉の奥へと圭司を運ぶうち、やがて麻衣は、自分の口のなかを圭司で満たすこと自体に興奮をおぼえはじめた。
口をもちいた行為の苦しさのなかに、なにかしら気勢をたかぶらせるものがあり、それが自分自身の性的なよろこびとつながってくる。
それに気づいた麻衣は、ことさら深く、圭司を喉の奥へつめた。



 
/381ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ