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隷従超鋼ヴァギナス [3] 浸蝕編
第6章 崩壊
    ※    ※    ※

 人気のないハンガーに立ち、ケイはヴァギナス・ユノーを見上げていた。

 もう調整は終わったのだろうか、先日まで忙しくしていた整備員たちや太陽の姿はなく、ヴァギナス・ユピテルの巨体もまたそこにはなかった。

(もし……もし、今ここで……オマンコをいじったりしたら……)

 とてつもなく感じることができそうだ。先ほど天寺にアナル処女を捧げたばかりだというのに、ジャンプスーツの下では早くも肉体が新たな欲望のはけ口を求めて疼いていた。

(それか、ご主人様にここで犯して頂けたら……)

「あうっ……おっぱい火照ってきちゃう……」

 太陽たちが立ち働いている中でオナニーする自分の姿を想像して胸がきゅんとなる。奔放な欲情が肉体に満ちてゆく。

(ああ! 私、今すごく幸せ!)

 恍惚として、肉欲のままに後先考えず乳房に手を伸ばそうとしたとき、声がかかった。

「おーい、銀河ケイ!」
「ひゃっ!」

 我に返り、慌てて手を引っ込める。キョロキョロと当たりを見回すと、地階へ通じる階段梯子から整備士の時田がひょいと頭を出していた。

(危ない所だった……!)

「なにしてんの?」
「い、いえ! 特に何も……今日の訓練が終ったので、帰る前にちょっと……ユノーを見てみようかって」
「へえ、こんな遅くまで訓練ねえ……」

 時田のつぶやき方がどこか意味深だった。自分の態度に何か怪しい所があっただろうかと、少し焦ったケイは、誤魔化すように尋ね返した。

「と、時田さんたちはどうしたんですか。ユピテルの調整はもう終わったんですか?」

「ああ、最終調整までバッチリだ。地上での試運転のために、ユピテルは出撃ハンガーのほうに移送したぜ……ところでさ」

 時田がデッキまで上がって、手にしたタブレットを示す。

「ちょっと見て欲しいものがあるんだけど、いいかな?」
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