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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第8章 ノエル=シューヴルーズ
「大丈夫? しっかりなすって! いったい何が……」
「襲撃されたのです……」
と言って彼らが指し示す先には正体不明の黒装束の者達が転がっていた。
調べてみると、正体不明の黒装束の男達計三名は急所を一撃する鋭利な切り傷と刺し傷を負って死亡していた。
(この鮮やかな傷は……)
「ナルシャさんがいらしたのね?」
「はい、副隊長は邸内の警護のため屋敷の中にいらっしゃると、先ほど伝達がありました。私共はご覧の通り襲撃に全員やられて今しがた意識を取り戻した所で……」
「この者達の処理はどうなさいとおっしゃられまして?」
「いえ、何も……邸には鍵をかけてカテリナ様とナルシャ様だけで警護をするので、我々は撤収して法院への護送馬車を差し向かわせるようにとだけ」
「わかりました。連絡は私がいたしますわ。皆さんは帰還して早く傷の手当をお受けになって下さい」
ノエルは腰に吊った愛銃アルカンシエルを抜いた。それを天に向かって発砲する。
バシュルルルルル……
アルカンシエルが彩煙信号弾を撃ち上げ、〝虹″というその名の示す通りの七色の煙を空に描く。これで護送用の馬車が差し向けられるはずだ。
ノエルは自分が次に為すべきことは何かを考えた。
「襲撃されたのです……」
と言って彼らが指し示す先には正体不明の黒装束の者達が転がっていた。
調べてみると、正体不明の黒装束の男達計三名は急所を一撃する鋭利な切り傷と刺し傷を負って死亡していた。
(この鮮やかな傷は……)
「ナルシャさんがいらしたのね?」
「はい、副隊長は邸内の警護のため屋敷の中にいらっしゃると、先ほど伝達がありました。私共はご覧の通り襲撃に全員やられて今しがた意識を取り戻した所で……」
「この者達の処理はどうなさいとおっしゃられまして?」
「いえ、何も……邸には鍵をかけてカテリナ様とナルシャ様だけで警護をするので、我々は撤収して法院への護送馬車を差し向かわせるようにとだけ」
「わかりました。連絡は私がいたしますわ。皆さんは帰還して早く傷の手当をお受けになって下さい」
ノエルは腰に吊った愛銃アルカンシエルを抜いた。それを天に向かって発砲する。
バシュルルルルル……
アルカンシエルが彩煙信号弾を撃ち上げ、〝虹″というその名の示す通りの七色の煙を空に描く。これで護送用の馬車が差し向けられるはずだ。
ノエルは自分が次に為すべきことは何かを考えた。