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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第12章 囚われの女獣
暗い。何も見えない。
(う……ここは……)
「……うぉごら?」
どこだ? と言おうとした自分の言葉がまともではなかった。
カーラは異常事態を悟った。
(暗闇……夜?)
いや……睫毛と瞼に圧迫感。布か革か……何かで目を覆われている。後頭部まで回して縛られている感触。髪の毛が挟まって少し痛い。これは目隠しをしているのに間違いない。
そして口の中にも違和感。何か大きな丸いものを頬張っている。気づいた瞬間、反射的に吐きだそうとしたができなかった。唇と頬にも紐のような感触がある。口枷のようなものを顔面に固定され噛まされているのだ。
(なにがどうなってやがるんだ……)
体の下は柔らかい。ふわふわと弾力があり、布地の肌触りが心地よい。地面でも床でもなさそうだ。布団であるならば、ここは寝台の上なのか。目覚める場所として不思議はないが、どうも記憶がハッキリしない。酒でも飲みすぎたのだろうか?
(夕べ何してたんだっけ……)
何か違う気がする。そんなのんびりした事態ではなかったような。妙な切迫感だけは残っている。
とりあえず、この顔を覆うものと口の異物を取り除きたい。と、手を伸ばそうとしてそれが動かないことに気づいた。いや、動かないなどというものではない。
「……ない!」
その驚愕の叫びは口枷をしてなお、はっきりと発音された。
肩から先の感覚がない! もう一方の手を肩に伸ばそうとしてそちらも同様であることを知り、背筋に冷たい物が走る。
(ど……どうなってやがんだ、あたしの体!)
(う……ここは……)
「……うぉごら?」
どこだ? と言おうとした自分の言葉がまともではなかった。
カーラは異常事態を悟った。
(暗闇……夜?)
いや……睫毛と瞼に圧迫感。布か革か……何かで目を覆われている。後頭部まで回して縛られている感触。髪の毛が挟まって少し痛い。これは目隠しをしているのに間違いない。
そして口の中にも違和感。何か大きな丸いものを頬張っている。気づいた瞬間、反射的に吐きだそうとしたができなかった。唇と頬にも紐のような感触がある。口枷のようなものを顔面に固定され噛まされているのだ。
(なにがどうなってやがるんだ……)
体の下は柔らかい。ふわふわと弾力があり、布地の肌触りが心地よい。地面でも床でもなさそうだ。布団であるならば、ここは寝台の上なのか。目覚める場所として不思議はないが、どうも記憶がハッキリしない。酒でも飲みすぎたのだろうか?
(夕べ何してたんだっけ……)
何か違う気がする。そんなのんびりした事態ではなかったような。妙な切迫感だけは残っている。
とりあえず、この顔を覆うものと口の異物を取り除きたい。と、手を伸ばそうとしてそれが動かないことに気づいた。いや、動かないなどというものではない。
「……ない!」
その驚愕の叫びは口枷をしてなお、はっきりと発音された。
肩から先の感覚がない! もう一方の手を肩に伸ばそうとしてそちらも同様であることを知り、背筋に冷たい物が走る。
(ど……どうなってやがんだ、あたしの体!)