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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第13章 令嬢銃士の処女査定
「だから一千万とでも二千万とでも言うべきだったのだよ。交渉ごとの基本だよ……一度口にした値段を後から吊り上げるのは格好がつかないからね」

 枢機卿が上機嫌で講釈をぶつ。

「さて、見せていただこうか?」

 ここに至ってようやく、枢機卿の言わんとする真意を悟ったノエルの顔が青ざめる。

「公正を期すために念を押しておくが……勿論、反故にして婚約者を救わぬという道もある」

 そんなことが出来ようはずがない。

 レモンドの未来はノエル自身の未来でもある。しかし、そのためにこの身の最も恥ずかしい部分を男の目に曝さねばならないとは。しかし、他に方法はない。

(ああ……そんな、そんな。枢機卿様がこのような事を仰るお方だったなんて……)

 蜘蛛の巣に絡め取られた蝶はその身の運命を受け入れるのにどれほどの間、美しい羽を震わせるのだろう。もう二度とあの空を舞うことはできぬのだと悟り、羽ばたくのをやめるのはいったいどの瞬間なのだろう。

「わ……わかりました」

 長い逡巡の末、ノエルは口を開いた。精一杯の努力で顎を引き、千路に乱れる想いを隠して気丈を装うが、それでも最後には目を伏せ、かすれ声になってしまった。

「ご……ご覧ください……」
「おっーとっと! 待ちたまえ!」

 ノエルとは対照的に、今や枢機卿の振る舞いや口調は剽軽じみたものとなっていた。パンツのボタンを外そうとするノエルを心底楽しそうに両手を出して制止した。

 そしてちりんと執務机の上の呼び鈴を鳴らす。

「お呼びでしょうか」

 さきほどの立番が入ってきた。

「うむ。君に立会人となってもらいたくてね」
「は……はあ?」
「……嘘っ!」

 小さな悲鳴がノエルの口を突いて出た。自分の声に驚き、咄嗟に小さな手を唇に当てる。立番の男はキョトンとしたままだ。

「立会人とは……何をすれば?」
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