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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第14章 牝犬入獄
「テメエ……ふざけた事を抜かしてんじゃねえぞっ! 枢機卿の息子だかなんだか知らんが、所長自ら出迎えろたあどういう了見だ!」
留置所長ロネは案の定怒り狂った。でっぷりと太った巨体をはちきれんばかりに怒鳴り散らす。唾の飛沫が小男のアプストンの頭上から降り注ぐ。
留置所に到着後、通常であれば拘留者はそのまま房に入れられるのが決まりだが、ピエルは馬車から降りずに馭者であるアプストンを使いに出させ、所長自ら出迎えをして貴賓室に案内するよう要求したのだ。
結果、報告をしたアプストンは今、所長室でロネに罵倒され、身を縮めているわけである。
「し、しかし所長……そ、その」
「しかしもお菓子もねぇーっ! ビクつきやがって! そんなんだからナメられるんだ……このドチビが!」
三度の飯も好きだが、弱い者苛めも同じぐらい好きなロネは普段からアプストンや部下達に横柄なばかりか、理不尽な懲罰も好んだ。もちろん拘置者たちへの虐待など日常茶飯事だ。
「ナメた連中だ……仕方ねえ、直接ヤキ入れてやる。クソッ、アプストン! この不始末、お前の給料から差し引いてやるからな……」
「ありかどうごせえやす! とにかく来ていただければ意味がわかりますんで……へえ」
哀れなアプストンはそれでも平身低頭の一手で、どうにか馬車までロネを連れて来る。見ればわかる、見ればわかるのだ。
ロネが大きな腹を揺すって馬車の扉を乱暴に開いた。
「おいっ! テメエらっ……ららら?」
馬車の中を一目見るなり、ロネは愕然とした。
留置所長ロネは案の定怒り狂った。でっぷりと太った巨体をはちきれんばかりに怒鳴り散らす。唾の飛沫が小男のアプストンの頭上から降り注ぐ。
留置所に到着後、通常であれば拘留者はそのまま房に入れられるのが決まりだが、ピエルは馬車から降りずに馭者であるアプストンを使いに出させ、所長自ら出迎えをして貴賓室に案内するよう要求したのだ。
結果、報告をしたアプストンは今、所長室でロネに罵倒され、身を縮めているわけである。
「し、しかし所長……そ、その」
「しかしもお菓子もねぇーっ! ビクつきやがって! そんなんだからナメられるんだ……このドチビが!」
三度の飯も好きだが、弱い者苛めも同じぐらい好きなロネは普段からアプストンや部下達に横柄なばかりか、理不尽な懲罰も好んだ。もちろん拘置者たちへの虐待など日常茶飯事だ。
「ナメた連中だ……仕方ねえ、直接ヤキ入れてやる。クソッ、アプストン! この不始末、お前の給料から差し引いてやるからな……」
「ありかどうごせえやす! とにかく来ていただければ意味がわかりますんで……へえ」
哀れなアプストンはそれでも平身低頭の一手で、どうにか馬車までロネを連れて来る。見ればわかる、見ればわかるのだ。
ロネが大きな腹を揺すって馬車の扉を乱暴に開いた。
「おいっ! テメエらっ……ららら?」
馬車の中を一目見るなり、ロネは愕然とした。