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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第16章 汚辱の二銃士
 医師がナルシャの股間に蟲を降ろす。すると、ダンゴ虫のようなその脚がするすると細長い繊維となってナルシャの肌に潜り込んでいく。

「数日のことなら剥がせまずが、そのまま放っておけば引きはがす時は地獄の苦しみと聞きますぞ。もっとも取りつけるときには逆に……」

「あ……んはあっ……」

 ナルシャは不気味な蟲の体内への浸食にもかかわらず恍惚としている。

「……こやつはその触脚をヒトの神経とつなげて快感を与えますのじゃ、そこへこのように」

 と、手にしていた布状のもので、ピエルの手から受け取ったクロトゥ・バヨネットと蟲をひと包みにしてくるくるりと巻く。

「これは豚の皮から採った人工皮膚ですじゃ……こうやって包んでやると、この蟲はこの皮膚の中にも触脚を伸ばすのですじゃ……つまり」

「あ……ああん……なにか……なにかがはいってきますぅ……気持ちいいっ……」

「この娘っ子に神経の通った生きた張り型が生えるっちゅうことですな」

ぢくぢく……ちゅるちゅる……ぷちっぷちっ

 淫核のあたりで蟲は結合を開始し、あっという間にナルシャの股間には巨大な肉棒が接続されてしまった。膣の上に取りつけられた蟲はまるで睾丸のようである。

 ピエルが肉棒を指でピンとはじいてみると、ナルシャは声を上げた。

「……あんっ!」

「おお……ちゃんと繋がっておる」
「実験成功だな」
「まあ、素材が素材だけに常に勃起状態のように見えてしまいますが」医師が苦笑する。

「……触り心地はちゃんと人肌ですぞ」

 そう言って取り付けられたばかりのナルシャの巨茎を扱いてみせる。

「はあんっ! なっ……なにこれ……きっ、気持ちいいっ……あ、ん……ダメ……擦れるの……おかしくなってしまいますっ!」

 完全にナルシャの肉体の一部となってしまったようである。ピエルはニヤリと笑った。

「さて、こいつの銃はもう一丁あるわけだが……」
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