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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第2章 カテリナ・ラ=フェール
取り残されたまま屋台に突っ伏してさめざめと泣く売り子の娘に「災難だったね……ほら、これに着替えな」と一人の女が衣服を差し出した。
ショックの冷めやらぬ娘の背を優しくさすりながら屋台の物陰へ連れて行き、裂かれたスカートを脱ぐのを手伝う。
「犬に噛まれたと思ってさ……さっさと忘れちまいなよ」
それだけ言い置いて女は足早にその場を離れる。その顔には微笑が浮かんでいた。
(面白いことになったわね……さて、どう使えるかしら……この騒動)
白い肌に深紅のルージュを艶やかに引いた美貌の持ち主だった。その魅惑的な唇が妖しく歪む。
悪い笑顔だった。
ショックの冷めやらぬ娘の背を優しくさすりながら屋台の物陰へ連れて行き、裂かれたスカートを脱ぐのを手伝う。
「犬に噛まれたと思ってさ……さっさと忘れちまいなよ」
それだけ言い置いて女は足早にその場を離れる。その顔には微笑が浮かんでいた。
(面白いことになったわね……さて、どう使えるかしら……この騒動)
白い肌に深紅のルージュを艶やかに引いた美貌の持ち主だった。その魅惑的な唇が妖しく歪む。
悪い笑顔だった。