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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第18章 屈辱の夜
「ふぐううううっ……ぐおおおお……うあっ……あっ……キタッ! あっ!」

 その切なる一念が天に届いたか、ついにカテリナの腸内に蠕動の気配が訪れた。

「来ますっ! おりてくるっ! んをををををっ! だしますっ……だしますからっ! そこで見てっ! 見届けてえっ!」

 めり……めりっめりりっ……

「うおっ……キタネェ! 黒いのがピンクの尻穴から頭だしてら!」
「はあああっ……言っちゃいやあ……いっ、いえっ! もっと言ってえ! カテリナの汚らしいの罵ってぇ!」

 ぶじゅぶじゅぶじゅ……めちち……

「フハハハッ! ド変態の便所女だぜ、まったくお前は!」

 ピエルが喝采を上げる。

「凄ぇ……クソ汁を泡立ててますぜ、ケツ穴で。これがあの王都の守護聖女だとか言われてたカテリナ・ラ=フェールだなんて信じられませんや」

(ああ……なんてこと……)

 カテリナは後悔した、欺くためとはいえこんなことはするべきではなかった。悦びの声を上げながら男達に見守られて排泄をするなど、人間の尊厳の欠片もない。

 しかし、急には止まらない。後戻りもしてくれない。それが便というものだ。

(ああ……もうダメッ!)

「で……出るッ! あっはああああっ……出てくるっ! おっきいの……すっごいウンチでるっ! 止まらないのっ! 止めたいのにッ! ああ、ダメエッ! 出ますっ……音を立てて……でっ、出ちゃううぅぅぅう!」

 ぶぢゅぶぢゅぶちゅちゅちゅぶしゅううううううううっ!

「あーっ! いやあぁぁぁぁぁぁあ!」

 叫び声と共に柔らかな便が大量に排出され床を汚した。

「ハーッハッハ! これで安らかに眠れるぜ! いいぞ、カテリナ……ご褒美は明日たっぷりやるから今夜は我慢してよく休んどけよ!」

 ピエル達の哄笑を背に浴び、恥辱と排便の異臭にまみれながらもカテリナは自分がやり遂げたことに充足を感じていた。ご主人様の命令をやり遂げたという意味ではない。ピエルを騙しおおしてみせたことだ。

 これで、これで明日は正気を保って証言台に立てる。

(安らかに眠るがいいわ……ピエル・ド=ダンバジャン……明日でお前は破滅だ……私がこの手で貴様を奈落に落してみせる!)

 だが、この充実感は何によるものなのか。本当はやはりピエルの命を無事果たせたためではないのか。そんな思いがふと心をよぎった。
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