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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第19章 淫らなる裁判
高等法院。王国フランツィエにおいて立法と司法を担う機関である。
選出された議員たちによって国を治める法が討議され、また重大な犯罪を犯した者が裁かれる。
ピエル・ド=ダンバジャンの裁きは被告が枢機卿の息子とあって注目度は高かった。審理の始まる前から法院の議事堂には議員達のざわめきが絶えなかった。
それはピエルが悠然とした態度で被告者席に姿を現すといっそう大きなものとなった
審理開始の槌が打ち鳴らされ、静粛を求める。
「ピエル・ド=ダンバジャン。市中にて無辜なる子女に狼藉を働いた罪、および余罪として日頃より多くの婦女をかどわかし淫らな行為に弄びたる行状に釈明はありや!」
裁判の進行を務める議長の訴えが響き渡る。
ピエルは真っ向から受けて立った。その姿は堂々たるものだった。
「もちろん異議ありだぜ。俺様は潔白だ……何故なら狼藉とは、意志に反して為されることを言うからだ。女とは! こういうことを悦び、心の底では望んでいる。だから俺様の女に対する行為はなんであれ狼藉と言えるはずがない」
暴言であった。堂内がどよめきに包まれ、再び静粛を求める槌が打ち鳴らされる。
「フヒヒ……頭の硬い方も少なからずいらっしゃるようだ。では論より証拠、これより証人を召喚し、俺様の言を証明してもらうぜ!」
「証人の召喚を認める……王都守護銃士隊副隊長……ナルシャ=ブランシェを入廷させよ」
選出された議員たちによって国を治める法が討議され、また重大な犯罪を犯した者が裁かれる。
ピエル・ド=ダンバジャンの裁きは被告が枢機卿の息子とあって注目度は高かった。審理の始まる前から法院の議事堂には議員達のざわめきが絶えなかった。
それはピエルが悠然とした態度で被告者席に姿を現すといっそう大きなものとなった
審理開始の槌が打ち鳴らされ、静粛を求める。
「ピエル・ド=ダンバジャン。市中にて無辜なる子女に狼藉を働いた罪、および余罪として日頃より多くの婦女をかどわかし淫らな行為に弄びたる行状に釈明はありや!」
裁判の進行を務める議長の訴えが響き渡る。
ピエルは真っ向から受けて立った。その姿は堂々たるものだった。
「もちろん異議ありだぜ。俺様は潔白だ……何故なら狼藉とは、意志に反して為されることを言うからだ。女とは! こういうことを悦び、心の底では望んでいる。だから俺様の女に対する行為はなんであれ狼藉と言えるはずがない」
暴言であった。堂内がどよめきに包まれ、再び静粛を求める槌が打ち鳴らされる。
「フヒヒ……頭の硬い方も少なからずいらっしゃるようだ。では論より証拠、これより証人を召喚し、俺様の言を証明してもらうぜ!」
「証人の召喚を認める……王都守護銃士隊副隊長……ナルシャ=ブランシェを入廷させよ」