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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第20章 花の都
 法院でのピエルの裁きからしばらくの月日が流れた頃――

 王都ファリス某所にて、ひとつの秘密の催しが挙行されていた。

 豪華に飾りつけられた催事場に集まったのは諸外国の人士も含めた各界の有力者達たちだった。

 それぞれが煌びやかな凝った意匠の仮面をつけて素性を隠しているのは、仮面の会合、マスカレード・パーティ形式を望む主催者の意向であった。

「我が王国フランツィエは新たな産業として美女の輸出に力を入れることが先の法院での討議により可決されました! 今夜は各国諸氏へのフランツィエ女の品質をお披露目する場であります。気に入った品にはお好きな値をつけていただくこともできます……どうぞ皆様、ぐっと前へ……どうぞ、どうぞ!」

 司会進行の囃子で会場が熱気を増す。

 手前のステージに品の良い美しいドレスの女が現れた。清楚で気品あふれる少女のような顔立ちをしたその女はしかし、くるりと客達に背を向けると、その大きく膨らんだスカートをはしたなくも捲りあげた。そのままショーツをずり降ろして丸く愛らしいその尻を曝け出すと、差し出すように高々と持ち上げてみせ声を震わす。

「はむうっ……ううううぅぅぅ……おおおおっ!」

 ぽんっ!

 いきみ声と共に、天井に向けられた尻穴から虹色の彩煙が飛び出し客達の頭上に七色の尾を描いて見せた。

「こちらは才媛なる銃士にして正真正銘、麗しき貴族の処女令嬢。ノエル=シューヴルーズ! どんな恥知らずなことでも悦んでご奉仕いたします!」

 司会の紹介に合わせてノエルがうっとりとした発情顔を晒してお辞儀する。
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