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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第20章 花の都
 身を起こそうとして再び異変に気づく。脚が動かなかった。いや、股関節は動く。太ももは自由に動かせる。だが、その先の感覚が腕と同じように失われている。カーラは腰を抜かしたような格好で仰向けに転がってしまった。

 キイ……

 軋む音がして小屋の中にサッと大きく光が入り込んだ。

「うっ……」

 眩しさに顔をしかめる。光を背に複数の若い男達がいた。その先頭には背の低い老人。

「成果をお見せしよう。人造乳房の付着はこれまでの所、経緯は良好……今日は実験体の麻酔も切れるのでその先の段階へと進めるはずじゃ」

「う……な……?」

 男達がカーラを見下していた。

「こ……これは……」
「信じられない……見事な技です」
「素晴らしい……!」

 口々にされる驚きと賞賛の言葉。

「なーに言ってんだ? お前ら……あ……ああああああああっ!」

 カーラもまた己の肉体の変貌に気づいて驚愕の声を上げた。

「あたしの……はっ、腹に……おっぱいがっ!」

 その胸の巨大な乳房と同じくたわわな乳房がいくつも連なって臍まで腹筋を覆っていた。

「なあっ……うわあっ……うわわわわ」
「今日は搾乳を試してみようかと思っておる……どれ、皆さん手伝ってもらえますかな」

 男達がわらわらとカーラを取り押さえる。

「ひいいいっ! やめろっ! 放せえっ!」
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