この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第2章 カテリナ・ラ=フェール
「群衆は興奮して危険な状態……このままでは暴動にもなりかねません。騒ぎを収めるために市民に直接約束するのです」

「何を? カネでも撒けってのか?」
「自ら進んで法院で裁きを受けると!」
「……はあ?」

 考えもしなかったらしい。ピエルが心底からの驚きの声を上げる。

「はああああ? 俺様が? ばっかじゃねえ? お前なにあんな売女の根も葉もない言いがかりを間に受けちゃってんの?」

「根も葉もないことでこれほどの騒ぎになるとも思えませんが」
「俺様が根も葉もねーっつったら、根も葉もねーんだよ!」
「潔白であれば法院であれ裁きであれ恐れることはないはずでしょう。今、屋敷を取り囲んでいる市民たちもそれで納得するはず……」

「ざっけんな!」

 ピエルに怒鳴りつけられてもカテリナは動じない。間を開けることなく最後まで言い切った。

「……それで事態を平和に収めることができます」
「なんじゃそりゃあ! お前ら銃士隊は何のためにここにいるんだよ!」
「市民を護るためです」

 この男の思い上がりと勘違いは正されねばならない。そんな思いがつい取りつく島もない態度となって出てしまった。

(思っていたよりずっと、私はこの男のことが嫌いらしい)

 己の口調のその突き放した冷ややかさにカテリナ自身、内心少なからず驚きつつも、同じ口調で続ける。

「ピエル殿も、そして外の暴徒たちも、等しく我々が護るべき王都の民なのです」

「クソがあああああアアアアァァァー! 何だそりゃこのクソ女! 王の飼い犬の分際でよくもそんな……」
/200ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ