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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第2章 カテリナ・ラ=フェール
耳を疑った。よく意味が呑み込めない。これは予想していなかった。
(……求婚?)
さすがのカテリナもあっけにとられた。
あまりにも場違いではないか。しかしこの男のこと、何を言い出してもおかしくないような所がある。
「……それがその条件だ。そうしたらお前の言う通りにしてもいい」
「何のことだか……うっ!」
問い正そうとして言葉が途切れた。
不意に片膝から力が抜ける。グラリと傾く体を支えようと咄嗟に目の前の小さなテーブルにしがみつく。はずみで取り落としたアムールシエージュが、先ほどテーブルの上に置いたグラスと共に床に転がる。
「なっ? ……これは!?」
手足が痺れて力が入らない。このままではかろうじて縋りついたテーブルからもずり落ちてしまいそうだ。
「おっと、ようやく効いてきたか」
震える上体を何とか持ち上げて見上げると、好色そうな笑みを浮かべてピエルが見下していた。
グラスを手にしたままゆっくりとカテリナの方に歩み寄ってくる。本能的な身の危険を感じながら、しかしカテリナはピエルを鋭く睨み返して問い糺す。
「貴様……! 私に何をした!?」
(……求婚?)
さすがのカテリナもあっけにとられた。
あまりにも場違いではないか。しかしこの男のこと、何を言い出してもおかしくないような所がある。
「……それがその条件だ。そうしたらお前の言う通りにしてもいい」
「何のことだか……うっ!」
問い正そうとして言葉が途切れた。
不意に片膝から力が抜ける。グラリと傾く体を支えようと咄嗟に目の前の小さなテーブルにしがみつく。はずみで取り落としたアムールシエージュが、先ほどテーブルの上に置いたグラスと共に床に転がる。
「なっ? ……これは!?」
手足が痺れて力が入らない。このままではかろうじて縋りついたテーブルからもずり落ちてしまいそうだ。
「おっと、ようやく効いてきたか」
震える上体を何とか持ち上げて見上げると、好色そうな笑みを浮かべてピエルが見下していた。
グラスを手にしたままゆっくりとカテリナの方に歩み寄ってくる。本能的な身の危険を感じながら、しかしカテリナはピエルを鋭く睨み返して問い糺す。
「貴様……! 私に何をした!?」