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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第3章 堕ちる女隊長
 いやいやをするように顔をふって逃れようとするが、汗ばんだ手の平の滑りをものともせず、ピエルは万力のようにカテリナの顔をガッシリと締め付け、ジワジワとその頭を後ろに倒しはじめる。その眼が期待にギラギラと燃えていた。

(何をするつもり……あっ!)

 倒されゆく口内の下方へ向かって粘液がツツ……と移動する感触に、カテリナはピエルの意図に気づいた。

(まさか! ……ああっ! いっ、嫌ぁっ!)

 必死で喉を動かさないように耐えるが、そこは自分の意志で動きをどうにかできるような器官ではなかった。

(ああああ……ダメっ……来る……落ちて来る……ピエルの汚らわしいものが私の喉を……ああっ!)

 ツ……と一筋。続いて堰を切ったように、白濁液が喉の内側を奥へとごぼこぼ滑り落ちて行く。

(ああああッ……ダメェ……! 嫌なのに……ダメなのに……!)

 その身中の絶望とは裏腹に、女の腰使いを思わせる艶めかしい動きでカテリナの白い喉首がゴクリ、ゴクリとピエルの粘った汁を受け入れる。犯されていることを知らしめる音が骨を伝ってカテリナの耳朶を打つ。

(あ……ああああああ!)

 喉から鼻、鼻から喉へと呼吸に合わせて絶え間なく巡り、いつしか肺腑にまで充満してしまった精臭と共に、その音は肉体を占領されていくが如くの感覚となって否応なしにカテリナの脳に敗北感を刻み込んだ。

「いい子だ……」ようやくピエルが手を離す。
「プアッ!」

 すかさず口の中の汚物を吐き出そうとするが、時すでに遅し。唾の飛沫がピエルの口元にかかっただけだ。

 ピエルがその飛沫を美味しそうにチロリと舐める。その好色な視線と、怒りに燃えるカテリナの視線が絡まった。

(ゆ……許さない!)

「たまんねぇな……そのツラ」

 上気した頬に乱れ散る汗ばんだ髪の房。屈辱の入り混じった、刺すような眼光に射抜かれてピエルが感極まる。

「ゾックゾクするぜェ……あ、また勃ってきちまった」

 ピエルの肉棒がピクリと動き、鎌首をもたげはじめていた。
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