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マスケッティア・オブリージュ ~凌辱の四美銃士~
第2章 カテリナ・ラ=フェール
発達を始めた活版印刷の技術によって、近年毎週発行されるようになっていた新聞の一番の人気者といえば、やはり王都守護銃士隊であり、先日の野盗退治の顛末もすぐさま最新号の紙面を飾っていた。
弱きを助け悪を討つ。花の都の平和を護るその活躍は高い声望を集め、各紙の紙面から銃士隊の話題が絶えた試しはなかった。
その人気にはもうひとつの大きな理由があった。女ながらに銃士隊を率いるうら若き美貌の隊長、カテリナ・ラ=フェールの存在である。
曰く、
「都に咲き誇る正義の花」
「祖国を栄光に導く女神」
「市民の希望」
「大義の守護者」
「麗しき淑女の指揮官」
――見出しには毎号彼女への賛辞が踊り、記事にはその凛々しき軍装に身を包んだ美しい肖像画が添えられるのが常だった。
カテリナ・ラ=フェール、散るを知らぬファリスの花よ――人々は彼女の勇気と麗しさをそう讃えるのだった。
弱きを助け悪を討つ。花の都の平和を護るその活躍は高い声望を集め、各紙の紙面から銃士隊の話題が絶えた試しはなかった。
その人気にはもうひとつの大きな理由があった。女ながらに銃士隊を率いるうら若き美貌の隊長、カテリナ・ラ=フェールの存在である。
曰く、
「都に咲き誇る正義の花」
「祖国を栄光に導く女神」
「市民の希望」
「大義の守護者」
「麗しき淑女の指揮官」
――見出しには毎号彼女への賛辞が踊り、記事にはその凛々しき軍装に身を包んだ美しい肖像画が添えられるのが常だった。
カテリナ・ラ=フェール、散るを知らぬファリスの花よ――人々は彼女の勇気と麗しさをそう讃えるのだった。